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レポートナンバー 0000032465

環境対応食品容器の技術と市場

株式会社シーエムシー出版

Environment-oriented Food Packaging Container -Technology and Market-

発刊日 2022/06/22

言語日本語

体裁B5/200ページ

ライセンス/価格200ページ

0000032465

書籍版 88,000 円(税込)

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レポート概要

  • プラスチックの減容化と軽量化および生分解性プラスチック利用による環境汚染削減を解説!
  • ハイバリア包装容器による鮮度保持と食品ロスの削減を解説!
  • 生分解プラスチックやバイオマスプラスチックを使った環境対応食品容器の市場を解説!
  • 冷凍と電子レンジ対応容器の組み合わせによる食品ロスの低減を解説!

【刊行にあたって】

環境対応食品包装容器や材料には様々なアプローチがある。

 ① もともとプラスチック食品包装容器は缶やビンに比べ輸送に伴う燃料削減に貢献しているが,肉薄PETボトルのように使用するプラスチックの量を減らすことによって資源の有効活用に寄与する。

 ② バイオマスプラスチックは再生可能な生物由来の資源を原料にしている。サトウキビガバスなど弁当容器に使われる。焼却してもカーボンニュートラルとみなされる。
 プラスチックにバイオマスプラスチックを混ぜることでプラスチック使用量を減らす。紙は植物由来高分子であるが,プラスチックをコーティングしてサスティナブルな容器になっている。

 ③ PHBHなど生分解性プラスチックは使用後に分解されて自然に還る。生分解性発泡成形品魚箱は海洋に投棄されても分解する。

 ④ ハイバリア性の包装容器は鮮度保持機能に優れ,食品ロスの削減に寄与している。またC-PETなどはオーブンレンジにも対応し調理に伴うエネルギー消費を削減する。

 ⑤ 高透明高剛性なPPシートを使うことによって半調理可能な電子レンジ用包装容器が需要拡大している。電子レンジ調理は,炭やガスによる調理より出力制御が可能でエネルギー変換効率も高い。

 本書は環境対応プラスチック包装容器の技術動向や原料となるポリマーから食品容器までの開発動向や市場動向をまとめ,原料,包装容器,加工などに携わる方々に最新の情報を提供することを目的とした。皆様のお役に立てれば幸甚に存じます。
(本書「刊行のねらい」より)

レポート詳細

著者一覧

矢倉 昇   BASF ジャパン(株)
大倉徹雄   (株)カネカ
加堂立樹   サントリーホールディングス(株)
大久保辰則  キリンホールディングス(株)
中谷正和   (株)クラレ
野中康弘   (株)クラレ
伊藤俊一   出光ユニテック(株)
是澤峻人   出光ユニテック(株)
藤橋菜央   三井・ダウ ポリケミカル(株)

目次

【プラスチックの減容化と軽量化および生分解性プラスチックと廃棄プラスチック汚染防止 編】
第1章 持続可能な将来のために,化学でいい関係をつくるBASF全体の施策と印刷&包装用樹脂の環境対応の取り組み
1 はじめに
2 BASF全体の取り組み
2.1 カーボンマネジメントにおける3つの柱
2.2 サーキュラーエコノミープログラム
2.3 製品カーボンフットプリント(Product Carbon Footprint, PCF)の見える化
2.4 サステナブル・ソリューション・ステアリング(Sustainable Solution Steering, Triple S)
3 ジョンクリル製品の特長と用途
4 ジョンクリル製品の環境への取り組み
4.1 バイオインサイド(BIO inside)
4.2 CO2排出低減(CO2 reduction)
4.3 プラスチックゴミの低減(Plastic waste reduction)
4.4 VOC削減(VOC reduction)
5 おわりに

第2章  カネカ生分解性ポリマーGreen Planet®の海水中における生分解性と社会実装

第3章  PETボトル to PETボトル水平循環を目指した取り組み
1 はじめに
2 サントリーのPETボトル戦略
3 PETボトルのメカニカルリサイクル
3.1 取り組みの背景
3.2 開発のポイント
3.3 B to Bメカニカルリサイクルの確立
4 F to Pダイレクトリサイクル
4.1 射出コンプレッション成型方式
4.2 従来のB to Bメカニカルリサイクルからフレークtoプリフォームへの発展
4.3 F to Pダイレクトリサイクル技術の検証ポイント
4.4 今後
5 使用済みプラスチックの再資源化
6 さいごに

第4章 キリングループのペットボトル製品の資源循環に関する取り組み
1 序論
2 日本国内のペットボトルのリサイクル状況
2.1 リサイクル率向上
2.2 ペットボトルの軽量化
3 キリングループにおける商品・容器の取り組み事例
3.1 清涼飲料用ペットボトルの省資源化
3.2 ワイン向けペットボトルの省資源化
4 使用済みペットボトルの回収量増大
5 リサイクル技術開発の進化
5.1 日本国内のペットボトルリサイクル手法
5.2 三菱ケミカル社とのペットケミカルリサイクル実用化
5.3 酵素によるペットリサイクル技術の確立に向けた共同開発
5.4 ファンケル社とのペットリサイクル技術開発
6 結言

【ハイバリア包装容器による鮮度保持と食品ロス削減 編】

第1章 EVOHバリア包装材料
1 はじめに
1.1 包装材料を取り巻く環境
1.2 環境問題解決に貢献するバリア材料
2 EVOH
2.1 EVOHの一般的性質
2.2 Reduce(減量化)に貢献するEVOH
2.3 EVOHのリサイクル性
2.4 EVOHを用いたバリア包装材料の貢献事例
3 おわりに

第2 章 環境対応ジッパーテープの開発
1 環境対応ジッパーの概要
2 ジッパーテープとは
3 リサイクル対応ジッパーについて
3.1 PEリサイクル対応直線カットジッパーについて
3.2 PEリサイクル対応ポケットジップTMについて
4 生分解性ジッパーについて
5 おわりに

第3章 ハイバリア食品ロス削減鮮度保持包装容器の開発
1 はじめに
2 高防湿バリアシートの開発
2.1 当社取扱い製品
2.2 従来バリアシート
2.3 開発背景
2.4 レトルトショック現象の特徴
2.5 水蒸気バリア性向上設計
2.6 環境対応製品設計(ロングライフ化)
2.7 環境対応製品設計(高剛性・減容化)
2.8 環境対応製品設計(プラスチック樹脂使用量削減)
2.9 用途展開
2.10 これからの開発動向について
2.11 「マジックトップTM」について
3 おわりに

第4章 アイオノマー樹脂を用いた真空スキンパック包装
1 はじめに
2 真空スキンパック包装について
3 アイオノマー樹脂について
4 真空スキンパック包装の鮮度保持効果
5 採用事例の紹介
6 まとめ

【減容化・生分解・バイオマスプラスチックによる環境対応容器市場と電子レンジ用容器・鮮度保持容器による食品ロス低減動向 編】

第1章 プラスチックと環境対応容器
1 環境対応容器の概念
2 環境対応容器化が進む背景
2.1 地球温暖化とそれに伴う異常現象
2.2 世界的な資源・食料不足
2.3 ごみ処理機能の限界
2.4 海洋プラスチックごみ問題
3 日本政府の環境問題への対応
4 エコパッケージ(エコマーク制度)
5 食品メーカーの環境対策
6 バイオプラスチックの市場動向

第2章 フィルム市場における環境対応の現状
1 環境対応プラスチックの種類
1.1 再生プラスチック
1.2 生分解プラスチック
1.3 バイオマスプラスチック
1.4 ケミカルリサイクル原料由来のプラスチック
1.5 他素材とプラスチックによる複合材料
2 ポリエチレンフィルム(LDPE,L-LPDE,HDPE)
2.1 低密度ポリエチレン(LDPE)/直鎖状低密度ポリエチレン(L-LDPE)
2.2 高密度ポリエチレン(HDPE)
2.3 バイオポリエチレン(バイオPE)
2.4 国内フィルムメーカーの動向
3 ポリプロピレンフィルム(PP)
3.1 概要
3.2 環境対応型ポリプロピレン
3.3 国内フィルムメーカーの動向
4 ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)
4.1 概要
4.2 環境対応型フィルム・シート(ボトルを含む)
4.3 主な国内のフィルム・シートメーカー
5 ポリアミド(ナイロン)フィルム・シート
5.1 概要
5.2 国内メーカーの動向
6 ポリ塩化ビニリデン(PVDC)フィルム
6.1 概要
6.2 PVDCの国内メーカー
7 アイオノマー樹脂
8 エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)
8.1 概要
8.2 国内メーカーの動向
9 ポリエチレンナフタレート(PEN)
10 導電性ポリマー
10.1 概要
10.2 国内メーカーの動向

第3章 代表的なバイオマスプラスチック容器
1 プラスチック容器の種類
2 バイオPET容器
2.1 概要
2.2 企業動向
3 バイオPP(PPF)容器
3.1 概要
3.2 企業動向
4 その他バイオマス容器の動向
5 紙容器
5.1 概要
5.2 メーカー動向

第4章 電子レンジ用包装容器
1 概要
2 高透明・高剛性PPシートおよび容器
3 イージーオープン性包装材料
4 アクティブバリア包材

第5章 ハイバリア食品ロス軽減鮮度保持包装容器
1 再封性包装袋
1.1 概要
1.2 再封性包装袋メーカーの動向
2 高強度・易裂性・バリア性ナイロンフィルム
2.1 概要
2.2 フィルムメーカーの動向
2.3 容器メーカーの動向
3 バリア包装材料
3.1 概要
3.2 フィルムメーカーの動向
3.3 バリア容器メーカー動向
4 ラミネート延伸フィルム
4.1 概要
4.2 フィルムメーカーの動向
5 二元蒸着バリアフィルム
5.1 概要
5.2 メーカー動向
6 導電性ポリマーを用いた鮮度保持技術
6.1 概要
6.2 メーカー動向
7 水蒸気透過鮮度保持コーティング剤
7.1 概要
7.2 メーカー動向
8 ポーション容器
8.1 概要
8.2 メーカー動向
9 吸湿・アウトガス除去/脱酸素(酸素吸収)フィルム
9.1 概要
9.2 メーカー動向
10 バリア機能を有するシュリンクフィルム
10.1 概要
10.2 メーカー動向
11 ドギーバッグ
11.1 概要
11.2 メーカー動向

【プラスチック容器用材料・フィルムの市場動向 編】
第1章 プラスチック容器用材料・フィルムの概要

第2章 ポリスチレン

第3章 ポリプロピレン

第4章 ポリエチレンテレフタレート

第5章 ポリエチレン

第6章 エチレン-ビニルアルコール共重合体

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